ワークライフバランスを看護師が満たすには
看護師が高品質の看護を提供するためには、自身の生活が安定していることがポイントです。仕事のために生活を犠牲にしている状態は、心身のストレスとなります。多くの看護師はワークライフバランスの問題を抱えており、思うように休みを確保できない、夜勤入りが多いので疲れる、ひとたび辞めると復職が大変、などで悩んでいます。看護師は専門職という性質から、離職して3年も経過すれば復職が大変になると言われているのです。看護師におけるワークライフバランスの大切さは以前から唱えられてきましたが、近年は特に重視されるようになりました。少子高齢化の影響もあって、相対的な看護師不足に陥っているからです。看護師の資格を持ちながら、現場を離れている看護師は大勢います。そうした看護師を呼び戻すためには、仕事と生活の調和がポイントになります。十分な休みを取れないようであれば、疲労やストレスを完全に癒せなくなるでしょう。慢性疲労やストレスは精神疾患の原因になることが多いです。
ワークライフバランスにおいて大切なのは両者のバランスです。生活を重視するあまり、仕事がおろそかになるのも問題があります。ワークライフバランスは過酷な勤務形態を改善させて、モチベーションを高く維持しながら働ける状態に導くという意味合いがあるのです。具体的には勤務日数と時間を減らしていく、職場内の人間関係改善に努める、などの方法があります。楽しく働くことで生活の質を高め、仕事と生活の調和を実現するのです。勤務形態を見直し、ワークライフバランスを満たすために看護師自身が環境を変えてみることもポイントとなるでしょう。